和歌山・那智勝浦で平安衣装体験!

↑「うちら、結婚式の前撮りみたいやな」「せやな」という謎の会話をする2人。

ライターの吉見夏実さん鞠ようこさんと一緒に、平安衣装で写真を撮ってきました!

 

 和歌山は関西の秘境

和歌山の遠さをご存じだろうか。

「同じ関西だし、遠いっつっても大阪から2時間ぐらいで行けんでしょ?」

 

ノンノンノン。

 

確かに、和歌山市など北の方なら、2時間で行ける。しかし今回我々が目指したのは、ようこさんが住む、南の果て。

地図でいうと、このへんだ。

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特急電車でなんと4時間!

日帰りはつらいので、はりきって1泊旅行である。

(夫以外の人と旅行なんて久々だな…ワクワク)

と思いながら、当日は新大阪駅で吉見さんと待ち合わせた。

 

JR特急くろしおで、まずは新宮へ

JR新大阪駅は新幹線も特急電車も止まるので、たくさんお弁当売り場がある。

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ワーォ!!

 

「吉見さん、駅弁だ、駅弁!牛タンもあるよ、なんとお弁当なのに温まるらしいよ…!」

テンション上がる私を尻目に、彼女は

「別行動でいいよね。買い物終わったら、ホームで会おう」

と合理的なことを言って去っていった……。(´・ω・`)

 

(・ω・`)(´・ω・)/……コレクダサイ。

 

そんな感じでお弁当を買い、いざ特急「くろしお」へ。

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目指すは終点・新宮(しんぐう)駅。片道4時間、5000円の旅である。

この長い時間を、なつみとヒトミはどう過ごすのか……。

 

9:30から飲み出すなつみ

私が(4時間か…あまり早くお弁当を食べすぎても、いかんな。いいタイミングを見極めないと…)と心のなかで必死に計算している横で、吉見さんはさっさと

 

\ プシュッ。/

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「あんた…!まだ9:30AMぞ…!!」と驚く私に、彼女は言った。

 

「私な、急に飲むと顔が赤くなるねん。だからな、夜に飲む日は昼ぐらいから飲んどくと、肝臓が目覚めてちょうどいいねん。せやから、今ちょっと飲んどくねん」

 

何言ってんだこいつ…。今はまだ朝だぜ……。

 

そんなことを思いながら、景色は大阪を離れ、どんどん緑になっていった。

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電車は、和歌山市→白浜(パンダがいるとこ)→串本(本州最南端の町)→太地(くじらの博物館がある)を過ぎ、そろそろ着くな…というところで、待ちに待ったお弁当を食べる。

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ひとりで。

吉見さんはお菓子しか買ってなかった。(・ω・`)

 

白浜を過ぎたあたりから、景色はどんどん海へ。

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夢中でシャッターを切っていたら、もうそこは終点・新宮だった。

 

和歌山は晴天なり

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新宮駅とくろしおちゃん。

迎えに来てくれていたようこさんの車に乗り、さっそく平安衣装体験へGO!!

 

ちなみにようこさんは、子育てしながら昼に働きながら、毎朝3時とか4時に起きてライターの仕事をしている、スーパーウーマンである。早起きの爪のアカをいただきたい、マジで。

 

車で走ること少し、「那智の滝」で有名な那智勝浦に着いた。

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雲ひとつない。空が広い。緑がまぶしい。今日の最高気温は27℃にもなるらしい。

ようこさんがさわやかに聞いた。

「平安衣装、そのへんで写真が撮れる短いコースと、那智の滝まで上がって撮れるコースとありますが、どっちにしますか?」

 

「短いほうで。」

 

私と吉見さんの心が、ひとつになった瞬間だった。

 

いよいよ平安衣装体験!

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熊野古道のルートのひとつ、大門坂(だいもんざか)。
ここをずっと上がっていくと、那智の滝にたどり着ける。

那智や新宮はよく台風の直撃を受けるところだ。
私が5年ほど前に来た時、那智の滝には豪雨で受けた大きな被害のあとがまだあった。今はもう復旧しているらしい。

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たまに観光客の団体が通るものの、いたって静か。週末はもう少し人がいそう。

階段を上がったところに、平安衣装体験ができる「大門坂茶屋」がある。

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愛想のよいお母さんが、てきぱきと中に通してくれた。

さっそく、うれし楽しい衣装選び!

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奥にあるのは男性用。子供用もあるし、女性が男性用を着てもいいそうな。

 

黄色や赤などのかわいらしい色で迷う吉見さん。

青、紫など寒色系で迷うようこさん。

寒色系が好きだけど、いつもとは違う色でもいいな…と首をかしげるヒトミ。

 

結果、吉見さんは伝統的な赤、ようこさんは品がある紫、ヒトミはバランスを考えて白にしてみた。

お母さんがやってきて

「決まりましたか? うんうん、みんなね、最初につかんだ色を選ぶのよね~」

と満足そうに言った。

吉見さんが最初につかんだのは黄色、ようこさんは青、私は紫なことは黙っておいた。

 

お着替えタイムを吉見さんの写真でお届け

ハイ、まず巫女さんみたいなやつを下に着まーす。

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そこから、選んだ色のやつを着まーす。

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おリボン結びま~す。

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このおリボンは、すぐ上にあがっちゃうから写真撮るときは気をつけてね、と言われました。

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首から下げてるのは女の人の印籠なんだって。黄門様てきな。

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最後は、虫よけの帽子をかぶると、平安貴族の外出着のできあがり!!

 

いざ写真撮影!

私たちが選んだのは、那智の滝まで行かず、大門坂茶屋のすぐ近くにある夫婦杉で写真をとるコース。(2000円。滝までのコースは3000円)

この夫婦杉スポット、すんばらしく雰囲気がよい。

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「そなた……にんげん……か…?」

と、夏目友人帳ごっこができます。

 

そうだ、那智、行こう。」みたいなポスターも撮り放題。

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ここは那智の滝への通り道なので、ツアーの団体さんが来る。
その度に我々は、彼らのカメラにもおさまっていくのであった。

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知らん人らのカメラに笑顔で応える我々。

最後は大門坂茶屋のお母さんが、3人そろった写真を撮ってくれた。

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さすが慣れてらっしゃる。いい写真をたくさん撮ってもらった。

ちなみに、お母さんが写真を撮るときのかけ声は

 

はい、な~~~ちっ」

 

である。

 

後ろ姿も絵になるネ。

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「では私は山に帰ります…」

 

短時間でめちゃめちゃ楽しめる、平安着物体験

大門坂茶屋の平安着物体験は、今回私たちが選んだ2000円コースなら、1時間ぐらいで堪能できる。那智の滝まで行くコースだと、さらに多くの観光客にモテてしまい、帰ってくるまで3時間かかる人もいるそうだ。

 

私たちと入れ替わりに、小さな女の子を連れた家族も体験に来ていた。着物はすぐに脱ぎ着できる簡易的なものだけれど、ロケーションが良すぎるのでまったく気にならない。

 

衣装を脱いだあと、お母さんが入れてくれた冷たくておいしいお茶を飲んで、きれいな夫婦杉のポストカードをいただいた。

もしこの夏、白浜に海水浴に行きたいな~と思ってる人は、ちょっと足を伸ばして那智の着物体験、いかがでしょうか。その際には、ぜひ「はい、な~ちっ」と写真を撮ってほしい。

www.wakayama-kanko.or.jp

 

オマケ

那智勝浦のトイレ。

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大門坂茶屋、昔からあるんだな。

 

そして、和歌山といえば梅。

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酒屋で梅酒をがっつり試飲して、ここでしか買えないおいしい1本を買いました。

 

2日目、「熊野の絶景編」はコチラ